忘れられない歌

SixTONESとフィギュアスケート

きみが真ん中にいる理由 -少年たち そして、それから… 感想

 

※長いし面白くもないです。

 

 

 

9月26日。ジャニーズJr.のSnow ManSixTONESが出ている舞台「少年たち そして、それから…」を見に行ってきました。この舞台の2010年のエビキス版はDVDを持っており見ていますが、現在のストーリーについてはあまりよく知りませんでした。

 

昨年は東京まで行って行くか迷っておきながら、最終的に諦めたのではじめての観劇。舞台なんて生で見たことがなかったのでマナーとか大丈夫かな…なんて気にしながら行きました(笑)

 

一緒に行っていただいたのが同じジェシー担の方で、スノスト少年たちの初年度から昨年度までの話を沢山舞台前に聞けたのがすごく嬉しかった。エビキス少年たちのイメージが強いけど、やっぱり全然違うんだなあと思いながら開演。

 

以下、感想です。思ったことを全部書くので、不快でしたらごめんなさい。エビキス少年たちと比較してる部分も多いです。それも解釈違いやわたしの勘違い部分もあるかもしれないので、そのときは間違いをこっそりと教えてください。

 

 

 

 

 

 

 

ストーリーは刑務所を舞台にした絆と、平和の大切さが中心になっている。

 

エビキス少年たちよりも2グループの対立色は薄め。1幕前半の2グループのバチバチがどこで消えたのかわからないけど、2グループは風呂入ったりバスケしたりしてだんだん仲良くなっていく。ここで、ストーリーテラー的存在である『京本』が対立の解消に大きく関与していないのがすごく不思議だった。エビキス少年たちでは『戸塚』が来て仲を取り持って2グループ間の関係性がガラリと変わっていく。一方で、スノスト少年たちは『京本』は2グループ間の諍いにそこまで大きく行動しなかったけれど、『京本』がもたらした微細な刑務所内の変化が、2グループの人達の心境を変化させたように思えた(わたしなりの解釈かもしれないけど)。

 

コメディ要素もありながら、ジェシーの徴兵で一気に雰囲気はシリアスになる。徴兵されて平和から遠ざかることを宿命だと希望を諦めるジェシーと、また会えることを願う仲間たち。ジェシーだけがほかの11人と描く未来が違っていて切なかった。変わっていくジェシーだけど、本当は怖くて生きていたかったことが手紙で明かされて、それを聞きながら泣くスノストのみんな(特にSixTONESのメンバー)が悲痛な表情で引き込まれた。

 

そしてショータイム。一転、きらびやかなステージで歌って踊る12人はキラキラしていて眩しかった。

 

 

 

2時間半ほどの舞台だけど、あっという間で見応えがあった。楽しかった。ここでもまた比較してしまうけど、2010年版とはまったく違う。

 

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面白いのは、rivalを歌うコンビが兄弟であるふかほくじゃなくてジェシーと岩本であるところ。2010年度版の藤ヶ谷と橋本の兄弟の要素が2018年度版のジェシーと岩本にかなり取り入れられている。藤ヶ谷と橋本の兄弟は脱獄計画の中でだんだん和解していくけど、ジェシーと岩本は最後まで(ジェシーが生きているあいだに)和解できていない。それが悲しかった。

あと、死ぬ役が刑務所を変える役割を担う新入りではないこと。2010年度版では生涯孤独だった戸塚は日記に日々の暮らしを記録して、刑務所の雰囲気を変え、最後は自分が1人ではなく周りの仲間に囲まれていることに誇りを持ちながら死んでいく。その戸塚の日記と意志を受け継ぐ存在がほかの9人だった。2018年度版では、京本は戸塚の役割の大半を占めているが、失った友人から手紙を譲り受ける〈受け継ぐ側〉になっている。それから、戸塚は自己犠牲の塊で(言い方)痛々しいほどだったけれど、今年の少年たちのメンバーではそういう存在はいなかったと思う。それぞれが自分のためと周りのための両方をもちあわせていて、比較的理性的だったなぁと思った。

それから、元北山担として最も注目していた約束の歌は兄から弟への約束ではなく、兄の代わりの〈受け継ぐ側〉から残された弟達への約束だった……気がする。なんでこんなに曖昧かというと、きょもちゃんの美声に聴き惚れていたのと約束の歌を噛み締めすぎていたからあんまり覚えてない(笑)でも、すごくよかった。

 

 

 

 

特に印象に残った人たちを書き記しておきます。

 

きょもちゃんは、場数の数が違うだけあってすごく自然で上手いと思った。台詞も聞き取りやすくて、二階席まで表情の変化がしっかりと届いた。歌ももちろん上手い。恋するヴァンパイアもボスキャも行けなかった身としては、もっとほかの舞台でも生で見てみたい。素人からこんな上から目線みたいなこと言ってごめんな。でも素直にそう思った。約束の歌歌ってくれて嬉しかった……。きたやまくんはどう思ったかな。

 

ひーくん。怒りの演技が上手くて、凄みが伝わってきた。滑舌もいいし、演技の仕事がもっと欲しいな。見てみたい。俺物語の主人公みたいな不憫優しい役とかやってくれないかな(これはわたしの願望)。

 

北斗。昔から北斗のお芝居がとても好き。陽気だったり落ち着いている役も良いけど、やっぱり悲しみを表す演技がずば抜けて良い。全身から仲間を失った悲しみが溢れ出ていたし、台詞のひとことひとことに重みがあって気迫が凄かった。ジェシーが死ぬシーンは、ジェシーちゃんを見ていたい気持ちもあったけど、思わず北斗を見てしまった。ドラマで被害者の家族役とか、そういうのも見てみたい。

 

髙地くん。演技だけじゃなくて、歌とか踊りとか話し方とか、全部のスキルアップが目に見えて分かる。サマパラの時もずっと感じていたけど、髙地くんの成長がストの変化にも大きく寄与していそう。

 

 

さいごに。ジェシーくん。

細かいシーンまで役の『ジェシー』として、健気で脆い少年になりきっていた。呟くように言ったり、吐き捨てたりする台詞の言い回しはいちばんうまかったと思う。説明的な台詞を話す時はまだ少し違和感を感じるけど、昔より滑舌も演技も良くなっていて感動した。難しい役だから、きっと毎日演じていて精神面でも大変だったと思う。あと、やっぱり華がある。ライフルのシーンや軍服でのマイケル・ジャクソンの曲を歌うところは流石だった。ドラマでも舞台でも、もっと演技のお仕事してほしいな。折角の長身と歌のうまさを演技に活かさないのは勿体なすぎる。特に外部舞台に出たら、もっとよくなる。絶対。切実に出てほしい………

 

この記事のタイトルの きみが真ん中にいる理由 は、うまく説明できない。この真ん中はステージ上かもしれないし、わたしの心の中だけでの話かもしれない。少なくともわたしの心の中の真ん中にいるのは、役の『ジェシー』から1ミリも離脱することなく、ライフルシーンでも客席をずっとまっすぐ見続けて、亡くなるシーンでも気を抜くことなくリアルさを追求した彼であることは間違いない。同担さんと話していて、ジェシーくんがネガティブな発言をすることがたびたび話題にあがるけど、ジェシーくんにはどうか知っていてほしい。

 

 

 

結局、言いたいことはよくまとまらなかったけど、「少年たち」はやっぱり良いですね。来年もスノストで演じられるか、そもそも「少年たち」自体が続くかわからないけど、沢山の人を引きつける要素が多数ある。また見に行きたいなあ。そしたら、また別の視点でも見られるかもしれない。今年の公演のDVD化や来年の公演を祈っています。